< 2010年3月   >
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

RSS

2010/03/29

春季「石山寺と紫式部」展 より(2)


現在開催中の春季「石山寺と紫式部」展

20100318-2.JPG

今季は、
「『源氏物語』の都(みやこ)と鄙(ひな)
 付:光明皇后千二百五十年御忌によせて」
というテーマのもと、
石山寺の宝物や、紫式部と『源氏物語』を題材にした作品を
展示しております。

このブログでは、現在展示中の作品のうち、
数点を選んで、ご紹介してまいります。


まず最初にご紹介するのは、
今季のポスターに使用した、
土佐光起筆「紫式部石山寺観月図」。
巡回展でご覧になった方も多いでしょう。

20100329-1.jpg

紫式部が石山寺に七日間参籠し、
湖面に映る月を眺めているうちに、
新しい物語(『源氏物語』)の構想が浮かび、
まず「須磨」「明石」の巻から書き始めた...
という伝説を描いたものでしょうか。

左上にある賛は、照光院宮道晃の筆と伝えられ、
「今宵は十五夜なりと思し出でて...」という、
紫式部が最初に書き始めた「須磨」の一節です。

土佐光起(1617-1691)は、
土佐光則を父とする江戸時代の絵師で、
長らく失われていた宮廷の絵所預に復帰して、
土佐派を再興した人物です。

石山寺には、他にも土佐光起筆の作品を所蔵しています。
みなさまが、教科書やテレビや書籍で
よくご覧になる「紫式部図」や、
重要文化財「石山寺縁起絵巻」の模本*1
(通称:光起本、全五巻のうち第一巻は狩野安信筆*2)などのほか、
黄金絵巻として話題になった重要文化財「源氏物語絵巻 末摘花」*3
土佐光起筆と伝えられています。

土佐光起と石山寺。
どうやら、深いご縁があるようです。


*1 現在、全五巻のうち第四巻を展示中。
*2 狩野安信筆の第一巻も展示しています。
*3 レプリカを展示しています。

---------------------------------------
cherryblossom春季「石山寺と紫式部」展会場の
豊浄殿前にあるシダレザクラは、
本日現在3分咲です。
---------------------------------------