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2010/06/26

春季「石山寺と紫式部」展 より(6)

現在開催中の春季「石山寺と紫式部」展

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今季は、
「『源氏物語』の都(みやこ)と鄙(ひな)
 付:光明皇后千二百五十年御忌によせて」
というテーマのもと、
石山寺の宝物や、紫式部と『源氏物語』を題材にした作品を
展示しております。

春季「石山寺と紫式部」展は6月30日まで
開期も残りわずかとなりました。

このブログでは、現在展示中の作品のうち、
数点を選んで、ご紹介してまいりましたが、
今回が最終回です。


第6回目は、「源氏物語絵巻 湖水五十四帖」一巻(江戸時代)です。

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「源氏物語絵巻」というと、
有名な国宝の「源氏物語絵巻」を思い浮かべる方が多いと思います。
また、石山寺といえば、
重要文化財の「源氏物語絵巻 末摘花」を
思い出す方もいらっしゃるでしょう。
石山寺では「源氏物語絵巻 末摘花」の他に、
いくつか「源氏物語絵巻」を所蔵しており、
今回ご紹介するのは、「源氏物語絵巻 湖水五十四帖」という
面白い趣向をもって描かれた絵巻です。

まず、巻頭には、
石山寺に参籠して湖を眺めながら筆を執る紫式部、
それに続けて、「桐壺」から「野分」までの28帖の各場面が、
扇面流しの意匠のように、
湖水の波の間に浮かべられた道具・調度に描かれています。
道具・調度は、扇面、団扇、短冊、屏風、鼓の皮、琴箱など。
画面上下に撒かれた金砂子によって、華やかな絵巻となっています。
各場面には帖名を墨書した付箋が貼付されていますが、
一部錯綜がみられます。

今回の展示では、白描の源氏物語絵巻も2点展示されています。
着色されていないため、華やかさはありませんが、
素朴な画風が、鄙の様子をよく表しています。
こちらもじっくりご覧下さい。

春季「石山寺と紫式部」展 より(5)
春季「石山寺と紫式部」展 より(4)
春季「石山寺と紫式部」展 より(3)
春季「石山寺と紫式部」展 より(2)
春季「石山寺と紫式部」展 より(1)