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2010/06/15

国宝「薫聖教」、太宰府へ


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石山寺に数多く伝わる聖教のうち、
歴代座主が特に大切に守り伝えてきた
「淳祐内供筆聖教(薫聖教)」(国宝、平安時代)が、
6月11日より九州国立博物館で始まったトピック展示
「湖の国の名宝展―最澄がつないだ近江と太宰府―」に出陳されています。

「薫聖教」は、石山寺第3代座主淳祐内供さまの自筆の聖教類で、
今回は、現在伝わる73巻1帖のうち、
「聖教目録」(展示期間:6月11日―7月25日)がご覧いただけます。

「湖の国の名宝展」は、
滋賀県立琵琶湖文化館の所蔵品および寄託品のうち、
滋賀県の仏教美術の優品を、九州国立博物館で公開するものです。
この「聖教目録」は昨年より琵琶湖文化館に寄託しており、
同展に出陳されることになりました。

滋賀県は、京都・奈良に次ぐ文化財の宝庫です。
琵琶湖文化館は、50年もの長きにわたって、
滋賀県の貴重な文化財を守り伝えるべく活動してきた、
歴史と実績のある博物館です。

しかし現在、県の財政難により休館を余儀なくされており、
国宝・重要文化財を多く所蔵していながらも、
自館で所蔵品を展示することができません。
そこで、今年開館50周年を迎えるにあたり、記念の展示を、
最澄にゆかりのある太宰府の九州国立博物館で行うこととなったそうです。

太宰府は、石山寺にとってもゆかりがあります。
まず、弘法大師さまが唐より帰国された際に留まり、
持ち帰られた経典やお次第、お手紙などを整理された場所であり、
これらを淳祐内供さまが書写してまとめられたのが「薫聖教」です。

そして、淳祐内供さまは、菅原道真公のお孫さんにあたります。
みなさまよくご存じの通り、太宰府は道真公ゆかりの地。
太宰府はお寺にとって、また真言宗にとっても聖地ともいえる場所なのです。

座主以外見ることが許されない「薫聖教」ですが、
このような場所で展示されることは、
弘法大師さま、淳祐内供さまだけでなく、
石山寺にとっても非常に喜ばしいことです。

九州の方、お近くにいらっしゃった方、
ぜひお運びください。

なお、今回の展示では、石山寺所蔵品は「薫聖教」1点だけですが、
九州国立博物館のエントランスホールで行われる滋賀県観光パネル展や、
ミュージアムホールで行われる写真パネル展「水と仏の近江」などに、
石山寺のパネルが数点展示されます。
こちらもぜひご覧ください。

「湖の国の名宝展」およびパネル展の詳細は、
九州国立博物館および、
滋賀県立琵琶湖文化館のホームページでご確認ください。



ちなみに、本日は、
真言八祖の一人、不空三蔵さまのご命日(大暦9 (774)年6月15日)であり、
弘法大師さまのお誕生日(宝亀5 (774)年6月15日)です。