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琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸を臨む石山寺は、天平19(747)年、聖武天皇の勅願により、良弁僧正が開基された真言宗の古刹です。観音の寺、学問の寺、文学の寺、花の寺として、古くより参拝の人々は途切れることなく続いています。特に、紫式部が参籠し『源氏物語』を書き始めたという伝説はすでに鎌倉時代から知られ、紫式部や『源氏物語』に思いを抱いて訪れる芸術家や文学者による作品の心寄せを多く襲蔵してまいりました。
このような石山寺の歴史を広く知っていただくため、石山寺では毎年春と秋に「石山寺と紫式部」展を境内の豊浄殿にて開催しております。今季は、「紫式部伝説と『源氏物語』」というテーマのもと、『源氏物語』を読んだ人たちが、紫式部は、面白くまた心を打つ長い『源氏物語』を本当に一人で書いたのかという疑問を持ち、考え、推測し、想像し、なぞ解きをしてきた結果生まれた伝説のいろいろをご紹介いたします。
このほか、現在当寺とドイツの2例しか確認されていない絵入り写本『源氏小鏡』(『源氏物語』の梗概書)と、ご好評をいただいている『源氏物語』のあらすじ等をわかりやすく紹介する「54歩で読む『源氏物語』」も展示しております。
また、本年は戦国時代が特に注目されておりますが、この時代の石山寺は戦乱によって荒廃していたところを、浅井三姉妹の長女茶々(淀殿)の寄進によって復興されたという歴史があり、復興事業や淀殿、浅井氏に関連した資料も併せて展示いたします。
今季は、国語や社会の教科書に掲載されている「紫式部図」(土佐光起筆、江戸時代)の展示もあり、ぜひ小学生、中学生のみなさんにご覧いただきたく、紫式部や『源氏物語』への理解、地元のみなさんには郷土への理解を深めていただく機縁になるかと存じます。
つきましては、事前に専用の申し込み用紙にてお申し込みいただいた小学校・中学校様に限り、石山寺豊浄殿入館料無料(石山寺入山料も無料)で、今季展示をご覧いただくことといたしました。校外学習や修学旅行の一環としてご利用いただけましたら幸いです。
多くの皆様のご来寺を心よりお待ちしております。
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