石山寺 秋月祭

石山寺 秋月祭 ポスター
※ポスターは2024年のものです。

紫式部も愛した「石山の秋月」を見ながら、風流な夕べのひとときを<開催期間 2025年10月5日(日)・6日(月・中秋)>

紫式部が参籠し、湖面に映える十五夜の月を眺め、『源氏物語』の構想を練ったと伝わる石山寺。近江八景のひとつ「石山の秋月」には月見亭が描かれ、月の名所としても知られています。平安時代から伝わるお月見の名所、石山寺では中秋の名月にあわせて「秋月祭」を開催しています。
期間中は、行燈でライトアップされた幽玄な世界が広がる境内と、本堂などで源氏物語に関連した催しを行い、秋の夜を美しい音色で彩ります。

行事概要 一般参加可

期間 2025年10月5日(日)・6日(月・中秋) 
時間午後5時30分〜午後9時(最終入山午後8時30分)
※小雨決行(荒天中止)
会場石山寺境内一帯
入山料 一般 1,000円/小学生 500円(午後5時30分〜午後9時)
  • 午前8時〜午後4時30分は別途入山料(大人600円・小学生250円)が必要
パンフレットダウンロード

『源氏物語』誕生のきっかけとなった石山寺から見る神秘の月

本堂の「源氏の間」 写真
本堂の「源氏の間」

平安時代寛弘元年(1004年)、紫式部は時の中宮の新しい物語を読みたいという要望を受け、新しい物語を作るために石山寺に七日間の参籠をしていました。そのとき、琵琶湖の湖面に映える十五夜の名月を眺めて、都から須磨の地に流された貴公子が月を見て都を恋しく思う場面を構想し、「今宵は十五夜なりけり」と書き出したのが『源氏物語』の始まりだったといいます。この伝承は『石山寺縁起絵巻』や、『源氏物語』の古注釈書である『河海抄』をはじめとして様々な書物に記されています。
世界文学の第一に挙げられる物語は、この石山で誕生したのです。本堂の一角にある「源氏の間」は物語起筆の部屋といわれます。

紫式部聖像 写真
本堂にて行われた法要の際、内陣に掛けられた「紫式部聖像」(複製)
紫式部聖像(石山寺蔵)
紫式部聖像(石山寺蔵)

紫式部は「観音の化身」ともいわれました。源氏の間には世界最古の紫式部の肖像画「紫式部聖像」(室町時代、複製)が掛けられています。
背景に特殊な顔料で散文や『源氏物語』の6つの場面が描かれており、謎に包まれた肖像画です。

歌川広重の「近江八景」にも描かれた「石山秋月」

月見亭から眺める月 写真
月見亭から眺める月は近江八景「石山の秋月」にも描かれています。

江戸後期の浮世絵師である歌川広重の「近江八景」には『石山秋月』として、石山寺と瀬田川(びわ湖)にかかる唐橋が描かれています。
構図の大半を占める山は「伽藍山」と呼ばれ、石山寺の広大な境内そのもの。その山の高いところに立つのは「月見亭」で、後白河天皇(1127年-1192年)行幸の際に立てられた玉座です。この「月見亭」は修繕を重ねて現存していて、この屋根の上に月が昇る様子はとても風情があります。

近江八景「保永堂版」
近江八景「保永堂版」
近江八景「魚栄版」
近江八景「魚栄版」

広重は20種類以上の「近江八景」シリーズを世に出しました。そのうちでも有名なのが「魚栄版」(右)と「保永堂版」(左)。海外でも評価の高い“ヒロシゲ・ブルー”で水面や夜空が描かれています。

ギャラリー

石山寺多宝塔(国宝)
ヒロシゲ・ブルーの空に浮かび上がる石山寺多宝塔(国宝)
写真
月見亭では飾られた季節の花やお供えの向こうに月が昇ってきます

お問合せ

この行事に関するお問合せはお電話にて承っております。

一般社団法人石山観光協会(受付時間 午前10時〜午後4時)

閉じる

石山寺公式SNS

石山観光協会SNS