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石山寺 秋月祭

石山寺 秋月祭 ポスター

紫式部も愛した「石山の秋月」を見ながら、風流な夕べのひとときを<開催期間 2023年9月29日(金)・30日(土)>

紫式部が参籠し、湖面に映える十五夜の月を眺め、『源氏物語』の構想を練ったと伝わる石山寺。近江八景のひとつ「石山の秋月」には月見亭が描かれ、月の名所としても知られています。平安時代から伝わるお月見の名所、石山寺では中秋の名月にあわせて「秋月祭」を開催しています。
期間中は、行燈でライトアップされた幽玄な世界が広がる境内と、本堂などで源氏物語に関連した催しを行い、秋の夜を美しい音色で彩ります。

イベント概要 一般参加可

期間 2023年9月29日(金)<中秋の名月>・9月30日(土)
時間午後5時30分〜午後9時(最終入山午後8時30分)
※小雨決行(荒天中止)
会場石山寺境内一帯
入山料大人 600円/小学生 250円(午後5時30分〜午後9時)
※午前8時〜午後4時30分は別途600円の入山料が必要
パンフレットダウンロード

『源氏物語』誕生のきっかけとなった石山寺から見る神秘の月

本堂の「源氏の間」 写真
本堂の「源氏の間」

平安時代寛弘元年(1004年)、紫式部は時の中宮の新しい物語を読みたいという要望を受け、新しい物語を作るために石山寺に七日間の参籠をしていました。そのとき、琵琶湖の湖面に映える十五夜の名月を眺めて、都から須磨の地に流された貴公子が月を見て都を恋しく思う場面を構想し、「今宵は十五夜なりけり」と書き出したのが『源氏物語』の始まりだったといいます。この伝承は『石山寺縁起絵巻』や、『源氏物語』の古注釈書である『河海抄』をはじめとして様々な書物に記されています。
世界文学の第一に挙げられる物語は、この石山で誕生したのです。本堂の一角にある「源氏の間」は物語起筆の部屋といわれます。

紫式部聖像 写真
昨年本堂にて行われた法要の際、内陣に掛けられた「紫式部聖像」(複製)
紫式部聖像(石山寺蔵)
紫式部聖像(石山寺蔵)

紫式部は「観音の化身」ともいわれました。源氏の間には世界最古の紫式部の肖像画「紫式部聖像」(室町時代、複製)が掛けられています。
背景に特殊な顔料で散文や『源氏物語』の6つの場面が描かれており、謎に包まれた肖像画です。

歌川広重の「近江八景」にも描かれた「石山秋月」

月見亭から眺める月 写真
月見亭から眺める月は近江八景「石山の秋月」にも描かれています。

江戸後期の浮世絵師である歌川広重の「近江八景」には『石山秋月』として、石山寺と瀬田川(びわ湖)にかかる唐橋が描かれています。
構図の大半を占める山は「伽藍山」と呼ばれ、石山寺の広大な境内そのもの。その山の高いところに立つのは「月見亭」で、後白河天皇(1127年-1192年)行幸の際に立てられた玉座です。この「月見亭」は修繕を重ねて現存していて、この屋根の上に月が昇る様子はとても風情があります。

近江八景「保永堂版」
近江八景「保永堂版」
近江八景「魚栄版」
近江八景「魚栄版」

広重は20種類以上の「近江八景」シリーズを世に出しました。そのうちでも有名なのが「魚栄版」(右)と「保永堂版」(左)。海外でも評価の高い“ヒロシゲ・ブルー”で水面や夜空が描かれています。

奉納プログラム

能『源氏供養』

仏教において架空の物語を作ることは、「嘘をついてはいけない」という五戒の1つに反する行いとされてきました。『源氏物語』の作者である紫式部は、「不妄語戒」に反したために地獄に落ちたとする考え方から、中世の頃から紫式部や『源氏物語』を供養する文化が生まれました。
能『源氏供養』はその考え方を題材にした室町時代に作られた代表的な作品で、かの豊臣秀吉公も自ら舞った記述が残されているほど好んだと伝わっています。安居院法印や紫式部が石山寺にて繰り広げられる物語で、本来は前段、間狂言、後段の構成ですが、今回は後段の紫式部が源氏供養の謝辞を舞う場面をご奉納いただきます。
『源氏物語』の帖名を巧みに盛り込んだ詞章や、強弱のついた節が見どころです。
演目の舞台として描かれる石山寺の本堂で鑑賞する『源氏供養』は、きっと特別な時間になると思います。

開催日2023年9月29日(金)
開催時間午後6時30分~
出演シテ(鷲尾世志子)、ワキ(小林努)、笛(左鴻泰弘)、小鼓(林 大和)、大鼓(河村大)、後見(深野貴彦)、地謡(大江信行/宮本茂樹/大江泰正)、働き(谷弘之助)
能 シテ
シテ

講談『紫式部と源氏物語』

旭堂南風(きょくどうなんぷう)

滋賀在住唯一の講談師。滋賀県立石山高校、龍谷大学卒。
様々な仕事、ラジオ、演劇などを経て48歳で4代目旭堂南陵に弟子入りし講談師となる。講談とは歴史などの物語を語る話芸。講談を通じて様々な寄席やコラボも主催している。

開催日2023年9月30日(土)
開催時間午後6時〜/午後6時45分〜(全2回)
出演旭堂南風
旭堂南風

竹灯籠展示

竹灯籠 写真

秋月祭の定番となった竹灯籠の展示。石山寺の竹に彫られた繊細な模様が、夕闇に美しく浮かびあがります。

開催日 2023年9月29日(金)・30日(土)
開催時間午後5時30分~午後9時
会場公風園

第四回 石山寺俳句大賞

文学の寺とも呼ばれる石山寺には、和歌・連歌・俳諧・物語・小説などあらゆる分野の人々が訪れてきました。中でも松尾芭蕉は石山寺に仮住まいして多くの句を詠んだことは有名です。今宵、多くの文人たちが眺めた同じ月の下、秋の風情や想いを句にしたためてみてください。

応募期間2023年9月1日(金)~30日(土)
応募方法 ①石山寺で投句
②X(ツイッター)でハッシュタグ「#石山寺俳句大賞」をつけて投稿
石山寺ホームページ専用フォームから投句
詳しくはこちら

紫式部 肖像画&似顔絵大賞

石山寺には多くの紫式部に関する肖像画が大切に守られています。中でも教科書でも使用されている「土佐光起筆 紫式部図」や世界最古の肖像画「紫式部聖像」などは特に知られた絵ではないでしょうか。来年大河ドラマの主人公として描かれる紫式部。みなさんがそれぞれ持つ紫式部のイメージで肖像画(似顔絵)を書いてみてください。

応募期間2023年9月29日(金)~ 2024年9月18日(水)
応募方法 ①メールに添付して応募(kyokai@isiyamadera.or.jp
②原画を郵送して応募(原画の返却はしません)
③インスタグラム・X(ツイッター)でハッシュタグ「#紫顔大賞」をつけて投稿
詳しくはこちら

ギャラリー

石山寺多宝塔(国宝)
ヒロシゲ・ブルーの空に浮かび上がる石山寺多宝塔(国宝)
写真
月見亭では飾られた季節の花やお供えの向こうに月が昇ってきます

お問合せ

この行事に関するお問合せはお電話にて承っております。

一般社団法人石山観光協会(受付時間 午前10時〜午後4時)

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