石山寺 秋月祭

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石山寺 秋月祭 ポスター

紫式部も愛した「石山の秋月」を見ながら、風流な夕べのひとときを<開催期間 2025年10月5日(日)・6日(月・中秋)>

紫式部が参籠し、湖面に映える十五夜の月を眺め、『源氏物語』の構想を練ったと伝わる石山寺。近江八景のひとつ「石山の秋月」には月見亭が描かれ、月の名所としても知られています。平安時代から伝わるお月見の名所、石山寺では中秋の名月にあわせて「秋月祭」を開催しています。
期間中は、行燈でライトアップされた幽玄な世界が広がる境内と、本堂などで源氏物語に関連した催しを行い、秋の夜を美しい音色で彩ります。

行事概要 一般参加可

期間2025年10月5日(日)・6日(月・中秋)
時間午後5時30分〜午後9時(最終入山午後8時30分)
※小雨決行(荒天中止)
会場石山寺境内一帯
入山料 一般 1,000円/小学生 500円(午後5時30分〜午後9時)
  • 午前8時〜午後4時30分は別途入山料(大人600円・小学生250円)が必要
パンフレットダウンロード

本堂奉納プログラム

能「源氏供養」奉納

能「源氏供養」奉納

安居院法印や紫式部が石山寺にて繰り広げられる物語で、今回は後段の紫式部が源氏供養の謝辞を舞う場面をご奉納いただきます。「源氏物語」の帖名を巧みに盛り込んだ詞章や、強弱のついた節が見どころです。

開催日時2025年10月5日(日) 午後6時〜
出演シテ:鷲尾世志子/後見:吉浪壽晃/地謡:浦田保浩・浦田保親・今村哲郎/ワキ:小林努/笛:杉信太朗/小鼓:林大和/大鼓:谷口正壽
会場本堂
鑑賞料無料
管弦・舞楽奉納

管弦・舞楽奉納

アジア各地からの伝来音楽と日本古来の音楽が融合して平安時代にほぼ完成した楽舞である「舞楽」。奈良・平安の世から奏でられる雅楽のいにしえの姿が、楽書などを手掛かりに「伶和雅楽会」によって再現されます。

開催日時2025年10月6日(月) 午後6時〜
出演伶和雅楽会(れいわががくかい)
演目管弦:皇麞(おうじょう)
舞楽:万歳楽(まんざいらく)・陵王(りょうおう)
会場本堂
鑑賞料無料

特別行事

石山寺座主による法話

鷲尾龍華座主による法話。紫式部と石山寺のゆかりや、内陣に掛けられる紫式部の肖像画「紫式部聖像」についてなど中秋ならではの法話をお聞きいただけます。
※本堂奉納プログラムの終了後に始まります。

開催日2025年10月5日(日)・6日(月)
開催時間午後6時50分〜
会場本堂
参加料無料

特別企画

めぐりあひて 名月茶会

芭蕉庵は紫式部をしのんで俳句を詠んだ松尾芭蕉ゆかりの茶室(通常非公開)。2日間の限定で開催されるお茶席です。

開催日2025年10月5日(日)・6日(月)
開催時間午後5時30分〜午後8時
※お菓子が無くなり次第、終了になる場合があります。
お茶券1,000円(お菓子付き)
会場芭蕉庵および横の庭園
申込当日、芭蕉庵にて受付し、受付け順にご案内いたします。
主催茶道裏千家 宮川社中
後援京都新聞

月夜の講談

紫式部と月と源氏物語

滋賀在住唯一の講談師。様々な仕事、ラジオ、演劇などを経て48歳で4代目旭堂南陵に弟子入りし講談師となる。

開催日2025年10月5日(日)・6日(月)
開催時間1部 午後7時~ / 2部 午後8時~
会場月見亭横広場
出演旭堂南風(きょくどうなんぷう)

竹灯籠展示

竹灯籠 写真
竹灯籠 写真

秋月祭の定番となった竹灯籠の展示。石山寺の竹に彫られた繊細な模様が、夕闇に美しく浮かびあがります。

開催日2025年10月5日(日)・6日(月)
開催時間午後5時30分~午後9時
会場公風園
観覧料無料

第六回 石山寺俳句大賞

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文学の寺とも呼ばれる石山寺には、和歌・連歌・俳諧・物語・小説などあらゆる分野の人々が訪れてきました。中でも松尾芭蕉は石山寺に仮住まいして多くの句を詠んだことは有名です。今宵、多くの文人たちが眺めた同じ月の下、秋の風情や想いを句にしたためてみてください。

応募期間2025年9月1日(月)~10月7日(火)
応募方法 ①石山寺で投句
②X(旧ツイッター)でハッシュタグ「#石山寺俳句大賞2025」をつけて投稿
石山寺ホームページ専用フォームから投句
賞と賞品 紫式部賞(最優秀賞)2本
石山寺・門前共通商品券「光ルくんチケット」3,000円分ほか
入選作は芭蕉庵の前で掲示します。
詳しくはこちら

『源氏物語』誕生のきっかけとなった石山寺から見る神秘の月

本堂の「源氏の間」 写真
本堂の「源氏の間」

平安時代寛弘元年(1004年)、紫式部は時の中宮の新しい物語を読みたいという要望を受け、新しい物語を作るために石山寺に七日間の参籠をしていました。そのとき、琵琶湖の湖面に映える十五夜の名月を眺めて、都から須磨の地に流された貴公子が月を見て都を恋しく思う場面を構想し、「今宵は十五夜なりけり」と書き出したのが『源氏物語』の始まりだったといいます。この伝承は『石山寺縁起絵巻』や、『源氏物語』の古注釈書である『河海抄』をはじめとして様々な書物に記されています。
世界文学の第一に挙げられる物語は、この石山で誕生したのです。本堂の一角にある「源氏の間」は物語起筆の部屋といわれます。

紫式部聖像 写真
本堂にて行われた法要の際、内陣に掛けられた「紫式部聖像」(複製)
紫式部聖像(石山寺蔵)
紫式部聖像(石山寺蔵)

紫式部は「観音の化身」ともいわれました。源氏の間には世界最古の紫式部の肖像画「紫式部聖像」(室町時代、複製)が掛けられています。
背景に特殊な顔料で散文や『源氏物語』の6つの場面が描かれており、謎に包まれた肖像画です。

歌川広重の「近江八景」にも描かれた「石山秋月」

月見亭から眺める月 写真
月見亭から眺める月は近江八景「石山の秋月」にも描かれています。

江戸後期の浮世絵師である歌川広重の「近江八景」には『石山秋月』として、石山寺と瀬田川(びわ湖)にかかる唐橋が描かれています。
構図の大半を占める山は「伽藍山」と呼ばれ、石山寺の広大な境内そのもの。その山の高いところに立つのは「月見亭」で、後白河天皇(1127年-1192年)行幸の際に立てられた玉座です。この「月見亭」は修繕を重ねて現存していて、この屋根の上に月が昇る様子はとても風情があります。

近江八景「保永堂版」
近江八景「保永堂版」
近江八景「魚栄版」
近江八景「魚栄版」

広重は20種類以上の「近江八景」シリーズを世に出しました。そのうちでも有名なのが「魚栄版」(右)と「保永堂版」(左)。海外でも評価の高い“ヒロシゲ・ブルー”で水面や夜空が描かれています。

ギャラリー

石山寺多宝塔(国宝)
ヒロシゲ・ブルーの空に浮かび上がる石山寺多宝塔(国宝)
写真
月見亭では飾られた季節の花やお供えの向こうに月が昇ってきます

お問合せ

この行事に関するお問合せはお電話にて承っております。

一般社団法人石山観光協会(受付時間 午前10時〜午後4時)

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