貼仏供(はりぶつく)
貼仏供(はりぶつく)とは、
円錐台(プリンのような形)の台に、
菊、牡丹、麒麟と季節の花などを模った
お干菓子が貼り付けてある供養菓子です。
御開扉の時、御内陣でお参りされた際に、
目にされた方も多いと思います。
今では、石山寺の他では、
あまり見かけないのではないでしょうか。
貼仏供の由来や始まりなどは詳しくはわかりませんが、
現在、この貼仏供を作っておられるお菓子屋さんは、
江戸時代から納めて下さっているそうです。
貼仏供は、年に2回取り替えられ、
季節によって貼るお干菓子が異なっています。
昨日、春の貼仏供に変わりました。
200年以上前の江戸時代の木型を使い、
熟練の職人さんの手で作られた春のお干菓子は、
松、竹、梅、鶴など。
ピンク、白、黄色、緑、青といった様々な色がきれいで、
とても華やかです。
いつから貼仏供が始まったのか、
なぜこのような形になったのか、
仏教とお菓子は深い関係があるだけに、
気になるところです。