石山寺の紫式部(3) 2番目に古い式部図
伝狩野孝信筆の「紫式部図」です。
桃山時代に描かれたもので、
平成20年に大津市指定有形文化財に指定されました。
長い間、この紫式部図は、
紫式部の肖像画として最も古いものでした。
しかし、昭和になってから、
鎌倉から室町にかけて描かれたと思われる、
紫式部図(「紫式部聖像」)が石山寺で発見されたため、
2番目に古いものとなりました。
十二単が後方に広がっていますが、
これは、「紫式部聖像」をもとに描かれたため、
という見方もあるそうです。
非常に貴重な作品です。