青鬼祭と石山貝塚記念塔
昨日は、青空の下、青鬼祭が行われました。
青鬼祭は、石山寺の一切経や聖教の収集・整備に尽力された
朗澄律師(ろうちょうりっし)の遺徳を偲ぶ法要です。
朝早くからたくさんの皆様にお参りいただき、
ありがとうございました。
9時25分、朗澄律師を先頭に、
朗澄律師の化身である青鬼さん、
蛍の精、僧侶、座主猊下の行列が、
参道から東大門へ向かいます。
東大門に到着すると、
3人の青鬼さんが並びます。
杉葉の青鬼さんの前では、
青鬼法要が行われます。
迫力のある青鬼さんです。
引き続き、朗澄律師ゆかりの庭園「遊鬼境」で、
法要が行われました。
東大門では、お参りの皆様に
降魔招福の「青鬼うちわ」が配布されました。
うちわは500枚配布の予定でしたが、
急遽200枚追加し、
計700枚があっという間になくなってしまいました。
青鬼うちわは、18日まで本堂で販売しています。
東大門の外では、
降魔招福の薫風の授与が行われました。
この風に当たると、福が舞い込んでくるそうです。
ところで、東大門横の杉葉の青鬼さんですが…
例年は、青鬼祭当日までのお目見えですが、
今年は、18日の観音さまのご縁日までいらっしゃることになりました。
明日の門前市「牛玉さん」は、いつもより賑やかになりそうです。
*****
そして今日はもう1つ行事がありました。
「石山縄文しじみ貝塚の塔」の除幕式です。
石山寺に隣接する石山寺観光駐車場のあたりは、
日本最大規模の淡水産貝塚として有名な「石山貝塚」があります。
石山貝塚は約8000年前の縄文時代前期の遺跡で、
昭和16年から何度か調査が行われています。
現在は駐車場やお店の下に埋まっていますが、
セタシジミやタニシなどの淡水産の貝殻が7層に堆積し、
各層から押型文土器、石器などが出土しています。
また、身が入ったままの貝が敷き詰められた上に置かれた人骨も見つかっています。
新しい遺跡が発見されると、
石山貝塚を基準として遺跡の年代を判断するそうで、
基準遺跡として、今でもその調査の成果が活かされています。
そのような地元の誇りでもある石山貝塚を記念し、
もっとたくさんの人に知ってもらうため、
あたらしいモニュメントが設置され、
本日お披露目の運びとなりました。
この塔は、約2メートルの高さで、
積み重なったシジミの中央には、
琵琶湖の形に穴が開いています。
石山寺を示す場所から波紋が広がっています。
作者は瀬田のご出身の近持イオリ氏です。
おおつ光ルくんも興味津々の様子。
早速、お参りの方々が記念撮影をされていました。
なお、石山貝塚の「貝層はぎ取り標本」やその他の資料が、
すぐそばにある石山観光案内所に展示されています。
ご興味のある方は、こちらの方へもお立ち寄りください。