石の力
硅灰石と国宝の多宝塔
石山寺は、開基以来、
観音霊場として人々の厚い信仰を得ており、
毎日、多くの方々が参拝されています。
しかし、最近、
石山寺がパワースポットの一つとして紹介され、
パワースポットの本を片手にお越しになる方や、
「パワースポット」をキーワードとしてリンクを辿り、
石山寺のホームページをご覧下さる方が増えているようです。
なぜ石山寺がパワースポットなのかと思い調べると、
どうやら、寺名の由来ともなっている大きな岩(硅灰石)が
理由の一つのようです。
たしかに、古来より、
石(岩)には、願い事がかなうとか、
エネルギーを得られるといったような、
不思議な力が宿ると信じられてきました。
そして、山は神が宿る場所として、
信仰の対象ともなっています。
閼伽池付近の硅灰石
石山寺は、
巨大な硅灰石(けいかいせき)の岩盤の上に建立されました。
畏敬の念を抱かずにはいられない
硅灰石のダイナミックな造化は、
昔の人が霊石とあがめるに充分だったでしょう。
このような地を寺とし、信仰の場としたのは、
必然だったのかもしれません。
ご本尊の如意輪観音さまは、
八葉の蓮華の形をした硅灰石の上に座っておられます。
自然の力と一体化されている仏さま。
霊験あらたかといわれる由縁は、
このようなところにあるのかもしれません。
パワースポットめぐりをされる方に人気の亀の鈴。
小銭入れにつけると金運がアップするそうです