石山寺ブログ

2010年11月8日石山寺ブログ

石山寺縁起絵巻の意外なお話

現在、大津市歴史博物館で開催中されている
企画展「大津 国宝への旅」には、
石山寺の宝物も十数点出陳されています。
この企画展にあわせて、京都新聞に列品解説が連載されていますが、
11月3日の朝刊のこのコーナーに、
石山寺縁起絵巻(重要文化財)が取り上げられていました。
石山寺縁起絵巻は、石山寺の創建から鎌倉時代末期までの歴史を、
詞書と絵で記したもので、
1、2、3、5巻が鎌倉時代、4巻が室町時代、
6、7巻が江戸時代に描かれています。
20101108-13.jpg
掲載された場面は、第3巻の第3段、
菅原孝標女が石山寺へ参詣する途中、
逢坂の関(おうさかのせき)にさしかかった場面です。
逢坂の関とは、山城国(京都)と近江国(滋賀)の国境にあった関所で、
 これやこの行くもかへるも別れては 知るもしらぬも逢坂の関(蝉丸)
 夜をこめて鳥の空音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ(清少納言)
という百人一首の和歌でもよく知られていると思います。
この場面には、菅原孝標女の列の他にも、
関所を行き交う人々の様子が細かく描かれていますが、
学芸員の方の解説によると、
逢坂の関を描いた唯一の資料が石山寺縁起絵巻だそうです。
有名な関所なので、意外なお話にびっくりしました。
菅原孝標女の参詣の場面は、
国語や歴史の教科書、資料集などにもよく掲載されているので、
ご覧になったことがあるかもしれませんね。
大津市歴史博物館で最終日まで展示されています。

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