石山祭と青鬼づくり
硅灰石・多宝塔前
5日は石山祭でした。
今年も良いお天気に恵まれ、
絶好のお祭り日和でした。
毎年5月5日に行われる石山祭は、
石山寺の鎮守三十八所権現社の大祭です。
本堂の東の硅灰石の上に建っている三十八所権現社は、
日本古来の神々以下三十八代目の天智天皇様までをお祀りしています。
大人神輿と子供神輿、稚児行列が、
寺辺の新宮神社を14時30分に出発し、石山寺境内を巡行します。
新宮神社は、国分の近津尾神社までお参りに行っていた寺辺の人々のため、
江戸時代に三十八所権現を勧請して作られました。
「新宮」とは、「古宮」である三十八所権現社に対して、
「新しい宮」という意味です。
石山寺に到着したお神輿は、
お神輿に乗ってこられた新宮の神々が、
古宮(三十八所権現)にご挨拶されるため、
蓮如堂(三十八所権現社拝殿)に入ります。
間もなく、神官と座主以下当山僧侶が集会し、
神事が始まりました。
神官が祝詞を読まれている間、
僧侶は「般若心経」を唱えます。
神官と舞姫は、地元の小学6年生のみなさんです。
舞姫による舞の奉納がありました。
神事が終わると、
重いお神輿が急な石段を下っていきます。
今年の石山祭も、
参道はキリシマツツジで真っ赤に染まっていて、
華やかなお祭りとなりました。
皆さまお疲れさまでした。
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そして、昨日7日は、
5月15日(日)に開催される青鬼祭のために
青鬼さんづくりが東大門で行われました。
毎年5月の第三日曜日(今年は5月15日)に行われる青鬼祭は、
今でも石山寺を守って下さっている朗澄律師を偲ぶお祭りです。
この青鬼さんは、
石山寺の学僧朗澄律師(1131-1208)が、
自分の死後は鬼の姿になって石山寺の聖教を守ると誓って亡くなられ、
弟子の行宴の前に鬼の姿で現れたことにちなんで作られています。
毎年、地域の方々と当寺の職員が、
高さ約5メートルの杉葉の青鬼さんを作ります。
まず、藁でできた土台に杉葉を挿していきます。
杉葉は、境内にあるもので、
本日は軽トラック2台分を使いました。
次に土台を立てて、青鬼さんの顔を取り付け、
腕を固定します。
最後に、全体に杉葉を挿し、
ふんどしやおへそ(「佛」の字)をつけて完成です。
なかなか堂々として、強そうな青鬼さんです。
今年も無事、完成しました。
地域の皆さま、ありがとうございました。
青鬼さんは、18日まで東大門横にいらっしゃるので、
ぜひお参りにお越しください。
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