青鬼まつり
19日(日)に行われた青鬼まつりには、
たくさんの方にお参りいただき、
ありがとうございました。
お天気が心配でしたが、
なんとか午前中は雨も降ることなく、
おかげさまで今年も無事に終えることができました。
青鬼まつりは、
平安時代から鎌倉時代にかけて石山寺にいらっしゃった学僧
朗澄律師の遺徳をしのんで行われるお祭りで、
毎年、律師のご命日(5月14日)に近い5月の第3日曜日に
行われています。
石山寺は、石山寺一切経(重文)をはじめ、
校倉聖教(重文)、深密蔵聖教など、
奈良時代から近代までに書写された
お経や聖教(お坊さんの修行や法要のテキスト)などが
約27000点伝わる学問の寺です。
膨大な数にのぼる貴重な経典・聖教類は、
創建以来、歴代の座主や各時代の学僧たちによって整備され、
大切に守り伝えられてきましたが、
なかでも朗澄律師は、その整備と保存に特に力を注がれ、
その功績は計り知れません。

石山寺蔵 重要文化財「石山寺縁起絵巻」第6巻
「石山寺縁起絵巻」第6巻には、
自分の死後は鬼の姿になって石山寺の聖教を守る
と遺言されて亡くなり、
弟子の行宴の前に鬼の姿で現れたことが記されていますが、
このことから、律師の強い思いを伺い知ることができます。
石山寺は、今でも、鬼の姿となった朗澄律師が、
お寺を守って下さっています。
このような律師の遺徳をしのび、広く知っていただくため、
青鬼まつりが行われているのです。
さて、今年の青鬼まつりの様子をごらんいただきましょう。
参道のお練りの後、
9:30から東大門の青鬼さんの前で法要が厳修されました。

法要の間、
東大門前では3人の青鬼さんが並び、
お焼香します。

青鬼さん前の法要が終わると、
僧侶は遊鬼境(朗澄さんの遺徳をしのんで造られた庭園)でも
読経します。
東大門前では、
地域の子供たちによる「青鬼太鼓」が披露されました。
おなかに響く太鼓の音は迫力がありました。

その後、青鬼うちわの配布が始まりました。

青鬼さんから一人一人にうちわが手渡されます。
500枚があっというまになくなりました。

東大門で行われた薫風の授与。
僧侶が大きなうちわで扇いだ薫風を受けていただき、
降魔招福を願います。

こちらは、
小さなおともだちから青鬼さんへのプレゼント。
石山寺の青鬼さんがやさしい鬼さんだということを
知ってくれているんですね。
青鬼さんがとても喜んでいました。ありがとう!

青鬼さんと大津市観光キャラクターのおおつ光ルくんが
ご来寺のみなさまをお出迎えしました。
老若男女問わず、大人気でした。
この青鬼まつりの様子は、
NHKの全国ニュースと関西のニュース、
京都新聞、読売新聞で報道していただきました。
これらの記事は期間限定ですが、
各社のホームページで閲覧できますので、
併せてご覧ください。
なお、青鬼まつり開催にあたっては、
地域のみなさまに大変お世話になりました。
ありがとうございました。
今季の式部展では、
朗澄律師の業績もご紹介しています。
ぜひご覧ください。↓
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春季「石山寺と紫式部」展
「描かれた紫式部と石山寺」
付:絵巻のディテール・石山寺の学問

室町時代から近代に描かれた、
紫式部像を一挙公開しています。
一つの型にはまらない、様々な式部さんの姿を
ご覧いただけます。
国語や歴史の教科書に掲載されている、
土佐光起筆「紫式部図」(ポスター左下参照)も
展示しています。
ぜひ子どもさんもご一緒に、ご家族でご覧ください。
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