毘沙門会法要

今日は毘沙門会法要が行われました。
毎年8月26日は1年に1度の毘沙門天さまのご縁日。
石山寺の毘沙門堂のご本尊さまは
石山寺とこの地域を守ってくださっている兜跋毘沙門天さまです。
座主猊下と当山僧侶により法要が厳修され、
地域のみなさまがご参拝下さいました。
10世紀に造られたとされる兜跋毘沙門天さま(重要文化財)は、
がっしりした体躯ながら、すらっと背が高く、
親しみやすいお顔立ちで神将形のお姿をなさっています。
(有名な東寺の兜跋毘沙門天さまは西域風のお姿です。)
石山寺には、本堂の北東角にも11世紀作の毘沙門天さまがいらっしゃいます。
こちらは見上げるほど背が高く(半丈六という大きさです)
迫力がありますが、どことなく優雅な雰囲気もあります。
また、石山寺縁起絵巻第6巻には、
中原親能が和束の謀反の徒を鎮圧するために、
石山寺で祈ったところ毘沙門天さまが現れ、
無事、鎮めることができたことが記されています。
この場面は、昨秋の滋賀県立近代美術館での全巻公開や、
昨日まで行われていたサントリー美術館「谷文晁」展で、
ご覧いただいた方も多いと思います。
実は、毘沙門天さまは観音さまの三十三変化身の一つとされ、
観音さまのお寺である石山寺にとって大切なほとけさまなのです。
なお、兜跋毘沙門天さまがいらっしゃる毘沙門堂の中へは
お入りいただけませんが、外からお姿を拝んでいただくことはできます。
本堂の毘沙門天さまは、お内陣にお入りいただきますと、
お参りいただけます(内陣拝観料が別途必要)。
ご来寺の際は、
ぜひ毘沙門天さまもお参り下さい。
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さて、9月1日からはいよいよ秋季「石山寺と紫式部」展が始まります。

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クリックすると式部展の情報がご覧いただけます。
なお、石山寺と紫式部展でご好評いただいている
“54歩で読む「源氏物語」”の展示は、
2016年11月30日まで、
淳浄館(東大門を入って50mほど進んだ右側の建物)で
行っております(入場無料)。
ぜひお立ち寄りください。
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石山寺 Tel:077-537-0013
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