勢多唐橋東西大綱引合戦

去る10月19日。
石山寺からほど近い瀬田の唐橋(勢多の唐橋)にて、
世紀の大合戦が行われました。
京都と東国をつなぐ交通の要衝であるがゆえに、
数々の戦いの舞台となった瀬田の唐橋。
現代では地元にとっては大切な幹線道路でもある瀬田の唐橋を、
1時間完全に通行止めにして行われた前代未聞の合戦とは、
東軍・西軍各100名の綱武士による大綱引き!
今回初めてのこの大イベント。
当日は朝から雨が降っていましたが、
イベントの成功を後押ししてくれるかのように
ぴたりと止んでくれました。
おそろいのTシャツと陣笠に身を包んだ綱武士さんは、
東軍(赤)は建部大社さん、西軍(青)は石山寺で
必勝祈願をされました。

石山寺での必勝祈願にあたり、
お座主は「綱引きが無事終わるよう、
必勝祈願でなく、安全祈願いたします」と
おっしゃいました。
勝ち負けよりも、とにかく事故がなく無事に終わることが
何よりも大切なのです。
幟がはためく本日の戦いの舞台、瀬田の唐橋。

石山寺を後にした西軍は、
なんと石山寺港から船20隻で唐橋へ向かいます。

まるで時代劇のドラマや映画のような光景に、
見る側のテンションもあがります。
西軍は唐橋の中ノ島で東軍を待ちます。
少し遅れて、東軍は徒歩の行列で雲住寺前に到着。
そして、瀬田川を挟んで、
東軍・西軍の口上合戦が始まりました。


そして14時。完全に唐橋が封鎖されました。
橋の中央に、長さ200m重さ350kgの紅白の綱を置き、
太鼓が鳴り響く中、越直美大津市長の掛け声で、
3番勝負が始まりました!
1番目の勝利は東軍。

観戦のみなさんの声援も飛び交います。
2番目に勝ったのは西軍。

なんと御年80歳の男性や、
女性の綱武士さんもいらっしゃいました。
性別・年齢関係なく、
みなさん一生懸命綱を引きます。
そして、3番目は…

引き分け

綱引き終了後、ある綱武士さんが、
「ぜんぜん知らないおばあさんが、
私の手を取ってお疲れさんと言ってくれた。
こういった、人との交流が嬉しい。
これだけでも参加したかいがありました。」
とおっしゃっていました。
勝ち負けに関係なく、
参加した人も見ている人も楽しく元気になれるような、
そんなイベントだったように思います。
とにかく大きな事故もなく無事に終わったことが、
何よりです。
これも行政や警察など関係諸機関の多大なるご理解ご協力と、
地元のスタッフの皆さんの熱意と努力のおかげです。
皆さま大変お疲れ様でした。
楽しい時間をありがとうございました。
「楽しかった!」「おもしろかった!」「ぜひ来年も!」
という声も多く聞かれましたが、
さて、第2回目は……?
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なお、「勢多唐橋東西大綱引合戦」は、以下の番組で紹介されるそうです。
NHK「おうみ発610」(滋賀県のみ)
10月23日18:10-19:00 「おうみ探検隊」のコーナー
NHK「ぐるっと関西おひるまえ」(近畿地区のみ)
10月28日11:30-12:00
※いずれも国会中継や災害などで中止になることがあります。
西軍の綱武士頭を務められた川本勇さんの番組、
びわ湖放送「勇さんのびわ湖カンパニー」(滋賀県のみ)
でも放送されるそうですよ。
ぜひご覧ください。
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