式部展の見どころ(2)
9月1日から始まった秋季石山寺と紫式部展。
今季は重要文化財5点を含む全41点を公開し、
多くの見どころがあります。
そんな展示を、このブログで全7回にわたってご紹介しています。
第2回目は、
土佐光起筆「紫式部石山寺観月図」(江戸時代)です。
紫式部が石山寺で、料紙を広げた文机に向かい、
湖面に映える月を眺めている様子を描いたものです。
左上の賛は『源氏物語』の須磨の巻の
「今宵は十五夜なりと思し出でて…」という、
式部さんが脳裏に浮かんだ情景をとっさに書き留めたとされる一節で、
これは、源氏が須磨で都の管弦の遊びを懐かしく思い出す場面です。
式部さんの石山寺起筆の伝説に基づき描いた作品と
いえるでしょう。
光起が法眼に叙せられる1685年以前の作品と考えられています。
筆者の土佐光起(1617-1691)は、
土佐家が長く失っていた宮廷の絵所預の職に復帰し、
土佐派を再興した絵師です。
石山寺で所蔵している最も有名な作品は、
教科書や書籍、テレビで登場する、
あのおなじみの「紫式部図」です。
今季、「石山寺と瀬田の唐橋」コーナーに展示中の
光起本「石山寺縁起絵巻」も、
光起が明暦元年(1655)ころ重文本「石山寺縁起絵巻」を
模写したものです。
また、当寺蔵の重要文化財「源氏物語絵巻 末摘花」の筆者とも
言われています。
式部さんの表情やしつらえなど、
印刷物ではなかなか確認しづらい細部を、
この機会にじっくりご覧ください。
この作品は、展示室を入ってすぐ右側の「石山寺と紫式部」という
コーナーに展示しています。
ここでは、式部さんが使っていたという硯や、
狩野岑信筆「紫式部図」なども展示し、
石山寺と式部さんの関わりをご紹介しています。
開催中
秋季「石山寺と紫式部」展(豊浄殿、11月30日まで)
↑クリックすると詳細がご覧いただけます。
「54歩で読む『源氏物語』」展
(淳浄館、2016年11月30日まで。入場無料。)
※行事開催のため2014年10月6日から10月24日まで、
御覧いただくことができません。何卒ご了承下さい。
詳細はこちら↓
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唐橋を制する者は天下を制す!
第2回「勢多唐橋東西大綱引合戦」
2014年10月19日(日)、
日本のど真ん中の瀬田の唐橋で、
東西に分かれての大綱引き合戦が行われます。
瀬田の唐橋は壬申の乱をはじめ、
さまざまな対決が行われた場所です。
また、俵藤太(藤原秀郷)の百足退治の伝説も有名です。
当日は、綱引き会場周辺で様々なイベントが企画されています。
石山寺でも、大綱引合戦開催を記念して、
秋季「石山寺と紫式部」展で、
瀬田(勢多)の唐橋に関する史料を展示しています。
石山寺と瀬田の唐橋で、秋の一日をお楽しみください。
詳細はバナーをクリック!
詳細はバナーをクリック!(石山寺ホームページから離れます)
現在、綱武士募集中!ぜひご参加ください。
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もっと石山寺を知りたい方は、
ボランティアガイドと巡る石山寺ツアー
をご利用ください。
詳細はこちら↓
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