梅雨のお花
近畿地方も梅雨入りが発表されました。
これから雨の季節ですが、花の色はいっそう濃くなります。
志納所周辺のヤマアジサイは、現在見頃。
清楚な花と緑の色合いが美しいです。
少しずつ蒸し暑くなってきていますが、
アジサイのお花を見るとなんだか涼しくなるような気がします。
梅雨時は苔むした様子もまた綺麗です。
こちらは無憂園入り口のアジサイ。まだつぼみの状態です。
境内のヤマアジサイ以外のアジサイは、通常よりも開花が遅く、
見頃は7月に入ってからになるでしょうか。
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アジサイのほかにも、梅雨のお花が咲いています。
こちらはユキノシタです。
境内では手水舎や閼伽池周辺、石切り場あたりの岩に根を張っています。
繊細ながらも力強いお花です。
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こちらはテイカカズラ。
鎌倉時代の歌人 藤原定家に由来しています。
藤原定家には、式子内親王と秘めた恋をしていたという伝説があります。
能『定家』では、定家が亡き後も式子内親王を想い、
葛(カズラ)に生まれ変わってそのお墓に絡みついているという物語が繰り広げられます。
その葛が、テイカカズラだというのです。
少しかなしい物語のあるこちらのお花は、
志納所を過ぎた左手、明王院前の木に咲いています。
お参りの際は、足を止めてお花を眺めてみてください。
藤原定家は百人一首の撰者でもあります。
豊浄殿での「石山寺と紫式部展」では、
伝藤原定家筆「明月記断簡」を展示中です。
こちらもご覧ください。↓
◆春季石山寺と紫式部展
「石山寺と百人一首 ―源氏物語から藤原定家へ―」 (6月30日まで)

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※今年の花しょうぶは、シカの食害により、
彩りが見込めません。
当寺としても対策をしておりますが、
残念な結果となり遺憾に思っております。
ご参拝の皆さまには申し訳ございませんが、
何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
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その年の気候や諸条件によって、見頃の時期は変わってきます。
お花のご案内は、随時このブログで更新しますので、
お出かけの際は、ご参考にしていただけましたら幸いです。
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こちらでもお花の情報を発信しています。
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