【番外編】おうちで特別展「大津絵展 ― 大津絵の筆のはじめは何佛 ―」
どうもこんにちはなのじゃ!
今回は世尊院で開催中の「大津絵展」を紹介するのじゃ!
大津絵のことを教えてくれるゲストを紹介するのじゃ
鬼念仏くんなのじゃ!! こんにちは!



ということは、展示のタイトルにある「大津絵の筆のはじめは何佛(なにぼとけ)」というのは、新年に大津絵では何という仏から書き始めるのじゃろうという句じゃな

この頃はまだ、大津絵は礼拝用の仏画だったのです
時代が進むにつれ、私のような世俗的な画題が描かれるようになり、それが旅人向けに土産物、護符として販売されるようになります
時代が進むにつれ、私のような世俗的な画題が描かれるようになり、それが旅人向けに土産物、護符として販売されるようになります



おうちで特別展「大津絵展 ― 大津絵の筆のはじめは何佛 ―」
鬼念仏(おにのねんぶつ)



寄進者のお名前を記す「奉加帳」や、鉦(かね)を打つ撞木(しゅもく)を持っています



コロナにも効果があるのじゃろうか


青面金剛(しょうめんこんごう)

人の体内にいる三尸(さんし)の虫が庚申の日の夜、寝ている間に体から抜け出して、その人の罪業を天帝に告げ口しに行かないよう祈ったそうなのじゃ

こういったことから青面金剛は長寿の護符とされました
ほかに護符として使われた大津絵とそのご利益をご紹介します
「座頭(ざとう)」は転倒防止の護符です
座頭は盲目の琵琶法師や按摩師のことですが、幕府から高利貸しをする特権を得ていました
高利で庶民を苦しめたことから、大津絵では褌を犬に引っ張られるような揶揄された姿に描かれています
大津絵を代表する女性の画題の一つである「藤娘(ふじむすめ)」
塗り傘をかぶって肩に藤を担ぎ、少し見返った姿で描かれています
良縁の護符です
「鷹匠(たかじょう)」は武家や公家に仕えて鷹の訓練・飼育をする専門家です
鷹が農作物を荒らす鳥を追い払うことから五穀豊穣の護符となりました
「槍持奴(やりもちやっこ)」は大名行列の前衛として槍を持ち歩く人物のことで、道中安全の護符とされました
先頭を切って派手に槍を振る姿が人気であったとも、大名の威を借りて傲慢に見える姿を揶揄したともいわれます
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座頭 | 藤娘 | 鷹匠 | 槍持奴 |
今回の展覧会は、世尊院という建物の建築や床の間を活かした展示になっているのじゃ
大津絵と建物やお庭の雰囲気、あわせてお楽しみいただけますと嬉しいのじゃ