年表

東大寺の大仏建立のための祈願がなされた石山の地は、古来より神聖な場所とされてきました。石山寺創建の後は、真言密教の道場・学問の寺として、名を馳せるほか、文学者の訪れる地でもありました。

年表

◇ 飛鳥時代

 660年代当寺が天智天皇の石切り場とされる。
天武元年672年壬申の乱。大友皇子が現多宝塔東側で手厚く葬られる。

◇ 奈良時代

天平19年747年良弁僧正、聖武天皇の勅願により当寺を開基すると伝える。
天平宝字5年761年造東大寺司の一部造石山院所により本堂他、山内緒堂が整備拡張される。
神護景雲2年768年孝兼天皇、父聖武天皇のために発願書写せしめた一切経を当寺に納める。

◇ 平安時代

延暦23年804年勅により、近江国の租税をもって盛大な常楽会を行なう。
九世紀末 座主聖宝僧正の時、真言密教寺院となる。
延喜17年917年宇多法皇、臨幸。
延喜21年921年座主観賢僧正、淳祐内供を伴って高野山に登り、空海の廟に大師号を報告。
寛弘元年1004年紫式部、当寺に参籠し、『源氏物語』を書き始めると伝える。
寛徳2年1045年菅原孝標の女、当寺に参籠する。
承暦2年1078年雷災のため本堂半焼し、本尊如意輪観世音菩薩も損壊する。
永長元年1096年本堂(国宝)再建。
久安~保元年間1148~1159年念西の発願勧進により石山寺一切経の大部分がこの頃成る。
治承3年1179年朗澄、当寺に帰住。

◇ 鎌倉時代

建久年間1190~1199年源頼朝の寄進により東大門(山門・重要文化財)、および勝南院毘沙門堂建立。
健久5年1194年多宝塔(国宝)建立。
正中年間1324~1326年石山寺縁起(重要文化財)の前半、この頃に成立。
天文2年1533年三条西実隆、源氏巻々の和歌一巻を奉納。

◇ 戦国時代

天文24年1555年八月十五日より五日間、倉房において大覚寺義俊・三条西公条・紹巴・宗養、千句連歌会(石山千句)を催す。

◇ 安土・桃山時代

天正元年1573年足利義昭、織田信長と争い当寺に布陣。兵火にかかる。
慶長5年1600年本堂を修復再建する。
慶長7年1602年淀殿の寄進により、本堂の礼堂建立。この頃、寺僧も還住し、伽藍もほぼ復興し、落慶法要を営む。

◇ 江戸時代

慶長18年1613年徳川家康、五七九石の朱印地を寄進する。
慶安元年1648年当時中興の寺務宮覚深法親王遷化。
明暦2年1656年駿河屋忠兵衛新刻の懸仏如意輪観音像の開眼供養を行う。(現本堂格子上のもの)
貞享4年1687年月見亭建立。
文化2年1805年松平定信、石山寺縁起絵巻の第六・七巻を補う。
閉じる

石山寺公式SNS

石山観光協会SNS