3月11日のこと
一日遅れですが、昨日で東日本大震災が起こってから14年が経ちました。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。
地震が起こった14:46に、本堂で追悼のために至心に読経しました。
そのあと境内で、福島から来られたという参拝者の方と出会いました。
いろいろな思いで参拝される方がいらっしゃいます。
お寺の役割は祈りの場であることです。
遠くから何ができるだろうと思いながら、できることをしてきたつもりでしたが
何年たっても、まだまだできることがあるのに、という思いが残ります。
人の力では、どうしようもないことがあります。
じっと耐え、苦難が過ぎ去るのを待つしかないときもあります。
そのときに、ただ寄り添って、思いをくみ取り、そばで一緒にいてくれる誰かがいたら
それだけでも大きな力になる、と信じています。
一人で乗り越えられないことも、支えあうことで乗り越えられる。
そして、祈りあうことが力になると、最近特に思います。
誰も頼る人がいない、という人も
必ず見てくれている人がいます。
そういう人の存在を感じ、誰かにとって自分自身もそうであるように、心がけていきたいものです。