座主のお話

2025年3月12日座主のお話

3月11日のこと

一日遅れですが、昨日で東日本大震災が起こってから14年が経ちました。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。

地震が起こった14:46に、本堂で追悼のために至心に読経しました。

そのあと境内で、福島から来られたという参拝者の方と出会いました。

いろいろな思いで参拝される方がいらっしゃいます。

お寺の役割は祈りの場であることです。

遠くから何ができるだろうと思いながら、できることをしてきたつもりでしたが
何年たっても、まだまだできることがあるのに、という思いが残ります。

人の力では、どうしようもないことがあります。

じっと耐え、苦難が過ぎ去るのを待つしかないときもあります。

そのときに、ただ寄り添って、思いをくみ取り、そばで一緒にいてくれる誰かがいたら
それだけでも大きな力になる、と信じています。

一人で乗り越えられないことも、支えあうことで乗り越えられる。

そして、祈りあうことが力になると、最近特に思います。

誰も頼る人がいない、という人も
必ず見てくれている人がいます。

そういう人の存在を感じ、誰かにとって自分自身もそうであるように、心がけていきたいものです。

前のページに戻る
閉じる

石山寺公式SNS

石山観光協会SNS