龍蔵権現社の屋根の葺き替えが完了しました
龍蔵権現社の屋根の葺き替えが完了しました。
公益社団法人 全国社寺等屋根工事技術保存会さんが行われる、
文化財屋根葺士養成研修生の現場実習場所としてご提供させていただきました。
葺き替え前のお屋根の様子
檜皮葺の屋根からは草が生え、ミツバチが巣を作ることもありましたが
この度の修復で、綺麗な屋根に直していただくことができました。
龍蔵権現社は当寺の鎮守社のひとつとして、鎌倉時代にはすでに境内にあったようですが、
創建や由来についてはわかっていません。
ある時期にはお社が損壊してしまっていたのか、宝治元年(1247)に勧進沙門・祐円によって再建され、
その後また朽ちてしまったため、明和八年(1771)に再興された記録があります。
江戸時代の寺誌には、熊野権現の別社であり、本地が勝軍地蔵菩薩であると記されるものもあります。
お正月の香水加持法要の後には、三十八所権現社と龍蔵権現社にお参りに行くことになっています。
石山寺にとって大切な神様です。