石山寺ブログ

2010年1月8日石山寺ブログ

石山寺とお釈迦さま

石山寺の多宝塔は、
建久5年(1194)年、源頼朝公の寄進によって
建立されました。
御本尊は、大日如来さまで、
鎌倉時代の著名な仏師、快慶の作です。
20100108多宝塔.jpg
石山寺には、この快慶の大日如来さまの他にも、
旧多宝塔の御本尊といわれる大日如来さまも伝わっています。
ということは、
鎌倉時代以前にも、
多宝塔があったということなのでしょうか。
石山寺にとって多宝塔はとても重要です。
仏教における塔は、
お釈迦さまの遺骨(舎利)を納めて祀るために造られました。
仏教徒にとって、塔はお釈迦さまそのものであったのです。
しかし、従来の仏教では、教えの主(教主)はお釈迦様でしたが、
真言密教では、金剛界の大日如来さまが教主となられました。
そのため、真言宗である石山寺では、
塔に大日如来さまをお祀りしています。
そういえば、お正月にお供えするお鏡餅も塔の形でしたね。
お釈迦さまが入滅された日(2月15日)に行われる常楽会も、
延暦年間に租税をもって行われた石山寺の常楽会が、
最も古い記録となるそうです。
ちなみに、8日はお釈迦様のご縁日です。
石山寺には、ご本尊さまの胎内にいらっしゃったお釈迦さまと、
経蔵を守ってこられた奈良時代のお釈迦さまがいらっしゃいます。

前のページに戻る
閉じる

石山寺公式SNS

石山観光協会SNS