悪源太義平
檜皮葺屋根の葺き替えが終了したばかりの国宝の多宝塔。
建久5(1194)年、源頼朝公の寄進によって建立されました。
建立年代がわかっている多宝塔の中で最も古く、
「最古最美の多宝塔」と言われています。
なぜ、頼朝公がこのような美しい多宝塔を寄進されたのでしょうか。
石山寺には、頼朝公の兄、悪源太義平を匿ったお礼に
寄進して下さったと伝わっています。
非公開ですが、石山寺には、悪源太義平が隠れた谷があり、
その場所にお塚があります。
平治の乱で敗れた義平について、
『尊卑分脈』や『平治物語』『義経記』などを見ると
義平が石山寺あたりに潜んでいたことが知られます。
結局、捕らえられ斬首されますが、
その菩提を弔うため、境内にお塚がつくられたのでしょう。
享年20歳。
ちなみに「悪源太」と聞くと、
現代の感覚だと悪い人のように思われがちですが、
この「悪」は、「武者として力強い」という意味です。
きっと20歳の若さで亡くなるには惜しい、
立派な武士だったのではないでしょうか。
石山寺では、毎月のご命日には、
座主と副座主がご供養しております。
なお、多宝塔本尊 快慶作大日如来像(重文)は、
展覧会出陳のため、現在石山寺でのお参りはできません。
何卒ご了承ください。
詳細はこちらをご覧ください。
======================
花や行事のお問い合わせ
石山寺 Tel:077-537-0013
======================
駐車場のお問い合わせ
石山寺観光駐車場
Tel:077-534-1600
======================