月のない秋月祭
今年の秋月祭は、
台風17号の影響で、残念ながら29日は雨で月が見えず、
30日は中止となってしまいました。
近江で最も美しいとされる石山の秋月を
楽しみになさっていた方もたくさんいらっしゃったかと思います。
29日は小雨が降ったりやんだりの状態でしたが、
多くの方がご来寺下さいました。
足もとの悪い中、ありがとうございました。
本堂では、
六嶋由美子さんの「源氏物語ひとりものがたり」と
野中久美子さんの「能管演奏」、
それから、葉衛陽さんとさくらさんの
親子中国琵琶の競演が行われました。
夜の石山寺に響く語りと楽器の美しい音色に、
多くの方が静かに聞き入っておられました。
30日は、秋月祭は中止となりましたが、
午前中、本堂にて座主猊下による紫式部供養法要が行われました。
この日、源氏の間の式部像には、
秋の花(ススキや萩)に、お月見のお団子、
サトイモ、梨、お野菜に、
秋らしい献立の御膳といった特別なお供えがされます。
八月十五夜の日は、
石山寺に参籠していた式部さんが、
湖面に映える月を見て物語の構想を得て、
「今宵は十五夜なりけりと思し出でて…」という、
後に『源氏物語』の「須磨」「明石」巻きに活かされた一節を
書きとどめられた日ということで、
石山寺にとっては大切な日です。
式部さんの供養法要は毎年行っています。
今年は式部さんも残念に思っておられることでしょう。
来年は美しい石山の秋月が見られますように。
雨の中ご尽力いただいたスタッフの皆さま
ありがとうございました。
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【開催中】
秋季「石山寺と紫式部」展(豊浄殿、11月30日まで)
←詳細はこちらをクリック
この秋、滋賀近代美術館で行われる特別展
「石山寺縁起絵巻の全貌 -重要文化財全七巻一挙公開- 」。
いよいよ10月6日からです。
石山寺の秋季「石山寺と紫式部」展と、
滋賀近代美術館で行われる特別展
「石山寺縁起絵巻の全貌 -重要文化財全七巻一挙公開- 」は、
2つで1つの展示です。
その名も「石山寺縁起の世界」展。
この「石山寺縁起の世界」展では、
さまざまな関連事業が行われます。
ぜひご参加ください。
「石山寺縁起の世界」展の詳細はこちら↓
10月13日と11月11日には、
ご案内を設置した11カ所を、
座主と副座主とめぐるワークショップを開催いたします。
ワークショップの詳細はこちら↓
10月13日分のお申し込み締切が間近です。
ぜひ申し込み下さい。
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