幻の源氏物語絵巻
『源氏物語』は、平安時代に女流文学者 紫式部によって書かれた
世界最古の長編小説です。
紫式部は石山寺に参籠中、湖面に映る月を見て
『源氏物語』の一節を思いつきました。
その伝説は『石山寺縁起絵巻』や『河海抄』にも記され、
今もなお多くの人が紫式部を偲んで石山詣でに訪れています。
桜の時の紫式部像
この度、『源氏物語』の登場人物の一人、
「夕顔」の死を描いた絵巻がフランスで発見され、話題を呼んでいます。
朝日新聞記事: https://www.asahi.com/articles/ASM1H03D0M1GULZU017.html
夕顔は光源氏の愛した女性のひとり。
儚げな夕顔に光源氏は心引かれていきますが、
夕顔は嫉妬のために生き霊となった六条御息所によって、死に追いやられてしまいます。
今回発見された『源氏物語絵巻』には、
亡くなった夕顔と嘆き悲しむ源氏が描かれています。
通常、源氏絵では葬列など死にかかわることを絵画化しないものですが、
このように「死」を直接的に描いた源氏絵は、極めて珍しいものです。
実は、これと同じ盛安本の『源氏物語絵巻 末摘花上』は石山寺が所蔵しています。
石山寺所蔵の『源氏物語絵巻 末摘花上』
盛安本は、同一セットと思われる「桐壺」「帚木」「葵」「賢木」が
世界各地に所蔵されており、
もし54帖すべての絵巻が存在したなら、
数百巻にのぼる大絵巻セットであったことが想像されます。
このことから、「幻の源氏物語絵巻」と呼ばれています。
すべての絵巻があるとすれば、
このほかにも珍しい様々な場面が描かれていることが推測されます。
今後も新たな発見があることを期待したいですね。
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