供養の季節
お盆に入りました。
今日はお迎え団子をお供えして、盂蘭盆会法要のあと、施餓鬼をしました。
朝からあまりに暑く、お昼前にうとうとしてしまった時に夢をみました。
庫裏の中に、動物がたくさん入ってくる夢でした。
その中には大きなうさぎがいました。よく見るとむかし買っていたうさぎが、犬くらい大きくなってその中にいたのでした。
うさぎは私に駆け寄り、ぎゅっと手を握ってくれました。(夢なので)
私がちゃんとお世話をできずに、もっと生きられたのに死なせてしまったという思いの強い子でした。
このように夢に出てきたのは初めてのことです。
今日はご先祖さまや亡くなった方をお迎えする日なので、もしかすると今まで飼った子たちが、戻ってきてくれたのかとふと考えました。
仏教では、人や動物は生まれ変わりを繰り返す、輪廻の中にいるといいます。
人には生まれ変わる間の期間(中有)があるといわれますが、動物にはそれがなく、ひとつの個体として生を終えるとまたすぐに次の動物としての生が始まるようです。
だから、亡くなった動物が今現在どうしているか、というと、何かに生まれ変わって過ごしている、と考えます。
ですが、目に見えない世界のこと。はっきりと断言することはできません。
最近では「虹の橋を渡る」と言うようで、お空で見守ってくれていると考える方が多いようです。とても素敵な世界だなと思います。
たとえどのような境涯にあっても、縁のあった人や動物へのご供養は、届くものです。
お盆は、その心が届きやすい期間。
お墓参りに行ったり、お仏壇に手を合わせたり、慈しむような気持ちで過ごせたら、ご供養は必ず届くはずです。
そして、供養は双方向のもの。
あなたが手を合わせる時、相手もあなたにどこかで手を合わせています。