春の花だより

2010年5月4日春の花だより

明日5日は石山祭です

石山寺の鎮守三十八所権現社は、
日本古来の神々以下三十八代目の天智天皇様までをお祀りしており、
本堂の東の硅灰石の上に建っています。
毎年5月5日に行われる石山祭は、この三十八所権現社の大祭です。
20100504-2.JPG 三十八所権現社(本殿は重要文化財)
明日は、寺辺の新宮神社を出発した大人神輿と子供神輿、稚児行列が、
石山寺境内を巡行します。
新宮神社は、国分の近津尾神社までお参りに行っていた寺辺の人々のため、
江戸時代に三十八所権現を勧請して作られました。
「新宮」とは、「古宮」である三十八所権現社に対して「新しい宮」という意味です。
20100504-3.JPG 三十八所権現社からみた蓮如堂
本殿の南下に建つ蓮如堂(重要文化財)は、
三十八所権現社の拝殿として、
本殿とともに慶長7(1602)年に建立されました。
蓮如堂は、神事と仏事に使用されてきた珍しいお堂で、
蓮如上人の遺品を祀る「蓮如堂」となったのは、明治時代以降です。
石山祭の日は、本来の「拝殿」として使用されます。
明日は、ここにお神輿が入り、
神仏習合の行事が行われます。
お神輿は、東大門から入り、
キリシマツツジで赤く染まった参道を通ります。
キリシマツツジが石山祭の日まで残っているのは、
非常に珍しいことです。
20100504-4.JPG
重いお神輿が、本堂へ通じる急な石段を登るのも見どころです。
お神輿は、14:30過ぎ頃到着予定です。
雨が降ると居祭(いまつり)となり、
お神輿は出ないそうですが、
今年はその心配はなさそうです。
明日の境内は、賑やかになるでしょう。
江戸時代から続く石山祭は、神仏習合の姿を今に伝えています。
このようなお祭りが継続して残っているのは、珍しいことです。
ぜひこの機会にお参り下さい。

【花の開花情報】
無憂園のアヤメが、
例年より少し早く咲き始めました。
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藤は、無憂園、第3梅園入口、表境内の3か所とも
咲き始めとなりました。
こちらは、表境内の藤です。
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20100504-9.JPG
牡丹園の牡丹も見頃です。
20100504-10.jpg
このほかにも、シャクナゲ、ヤマブキ、シャガなどが咲いています。
20100504-5.jpg
おおつ光ルくんの登場は、明日までです。
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