巡礼のすすめ 2
本ブログを見て西国三十三所観音巡礼を始められたという方にお目にかかりました。
きっかけにしてくださったのならとても有り難いことです。
記念に再掲しておきます。
先日、お隣の札所の岩間寺さま(岩間山 正法寺)にお参りしました。
秘仏の千手観音さまのご開帳に合わせての参拝でした。
岩間寺さまは石山寺から車で15分くらいのところにあります。
養老6年(722)、泰澄大師による開山という歴史有る古刹です。
「古池や かわず飛び込む 水の音」という松尾芭蕉の句が詠まれたことでも有名ですね。
境内に点在している小さなカエルの置物を探すのも楽しく、
夏の終わりの清々しい空気のなか、観音さまのところに行けるうれしさを感じました。
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西国の札所には、御本尊を秘仏にされているところが多数あります。
石山寺の如意輪観音さまも秘仏で、三十三年に一度の御開扉としています。
竹生島さまにもこの春参拝しましたが、弁天さまは六十年に一度の秘仏だそうです。
こうなってくると、住職でも一生に一度お姿を見られるかどうかということになります。
ですが、仏さまの目線は、そういうものなのだろうとも思います。
生きとし生けるものは生まれ変わり、死に変わって生きている。
その繰り返しを見ているのが仏のまなざしだからです。
繰り返される、一瞬とも思える今の生のなかで、仏に出会うことの奇跡を、
巡礼の中でぜひ感じてみてください。
悩みがちっぽけなものに思えるかもしれません。