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石山多宝くんの「おうちで紫式部展」

2020年6月6日石山多宝くんの「おうちで紫式部展」

おうちで紫式部展 解説「奉祝吉祥令和石山」紫式部篇

皆さまこんにちはなのじゃ
蒸し暑くなってまいりましたのじゃ
熱中症に気をつけて、水分補給をしっかりとするのじゃぞ

陽射しがまぶしいのじゃ

前回は、「石山寺と紫式部展」にお出ましいただいている
仏さまについて解説したのじゃ

本日は

「おうちで紫式部展」紫式部篇

をお送りするのじゃ

ようやく紫式部さんのお話ができるのじゃ
ファンの方もたくさんいると思うので、
がんばって解説していくのじゃ!

よろしくお願いしますのじゃ

 紫式部と石山寺

源氏物語』の作者 紫式部さんは、石山寺で参籠(さんろう)して
『源氏物語』の構想を練ったといわれているのじゃ

参籠というのは、「何日間か日を決めて、御堂に籠もってお参りする」ということじゃ
今はそういった形のお参りはしていただけないのじゃが
平安時代の貴族の間では、参籠はメジャーだったようじゃ

平安時代、石山寺の観音さまは三観音のひとつといわれておったのじゃ
三観音とは、
京都の清水寺
奈良の長谷寺
大津の石山寺
を指していわれていたそうな
観音さまのなかでも特に霊験あらたかな三ヶ寺を言っていたのじゃな

三観音のどのお寺にも、平安時代には貴族が参籠していたという記録が残っておる

本堂の「源氏の間」

石山寺の本堂には、紫式部さんが実際に参籠したと伝わる
源氏の間」というお部屋があるのじゃ

そう、紫式部さんも「石山詣で」を行ったのじゃ
「石山寺縁起絵巻」によると、
紫式部さんはお仕えしていた中宮 彰子(しょうし)さんに「新しい物語がほしい」と依頼され、
それを思いつくようにと一週間石山寺の本堂にお籠もりになったのじゃ
ちょうど7日目、中秋の名月の日じゃ
本堂から外を見ると、湖面に月が映っているのを見て、
『源氏物語』の一場面をひらめいたのじゃ
そして手元にあった紙に「今宵は十五夜なりけりと思し出でて・・・」と書いたそうじゃ
この部分は『源氏物語』「須磨」に活かされておるな

「石山寺縁起絵巻」巻第四(重要文化財)
参籠しているとき、御簾を空けて湖面に映る月を眺める紫式部さんが
「石山寺縁起絵巻」に描かれているのじゃ

このことから、石山寺には紫式部さんの肖像画をはじめ、
『源氏物語』の華やかな場面を描いた作品が多く伝わるのじゃ

 

 紫式部の肖像画

教科書にも掲載される紫式部さんの肖像画があるのじゃ

江戸時代の絵師 土佐光起(とさ みつおき1617~1691)さんの描いたものじゃ

土佐光起筆 紫式部図(江戸時代)
文机に肘をつき、物思いにふける紫式部さんが描かれておるのじゃ
お顔は引目鉤鼻(ひきめかぎばな)の応用のような独特な表現で描かれておる
「引目鉤鼻」は平安時代~鎌倉時代のやまと絵で使われる技法で、
長い黒髪、面長の顔に細くて長めの目を引き、同じ筆線で鉤鼻を描くことなのじゃ
土佐光起さんは土佐派の代表的な絵師で、
「土佐派中興の祖」と呼ばれている人じゃ

この絵は、昨年2019年に
アメリカのメトロポリタン美術館にもお貸し出しさせていただいた絵じゃ


その際にはポスターの図案になって、
メトロポリタン美術館の玄関にも大きく貼り出されたのじゃ
まさか紫式部さんも、一千年後に海外にまで物語が伝わるとは
思っておられなかったはずなのじゃ

ちなみに、この展覧会には石山寺から僧侶も出張して
開白法要をおこなったのじゃ→そのときのブログ
このことは石山寺の歴史にとっても、本当に大きなことだったのじゃ

 

 紫式部の使った硯

古硯

これはなんと、紫式部さんが使われたと伝わる硯なのじゃ
ご本人が触れられたものが残っているなんて、
感慨深いのう・・・

紫瑪瑙でできているのじゃ

不思議な形の硯じゃが、
紫式部さんご使用の硯も、
実は普通の硯と同じようなつくりになっておるのじゃ

これがよく見る普通の硯

墨をためる部分を「海」「墨池」、墨をする部分は「丘」「墨堂」というのじゃ

紫式部ご使用の硯の構造

紫式部さんの硯もデザインは異なるが、同じような構造になっておるのじゃ

2つに分かれておるのは濃い(鯉)墨と薄い(牛)墨を使い分けるためだといわれているのじゃ
ちょっとダジャレっぽいのじゃ

この硯に関しては、このような絵があるのじゃ↓
石山寺紫式部影讃

 

これは木版で刷られているもので、
紫式部さんの肖像画と古硯が並んでおる
他にもいくつか同じような絵がつくられておるそうじゃ
昔からこの硯のことは有名だったのじゃな

石山寺では、紫式部さんの肖像画だけで300点以上所蔵しているのじゃ
すべてご紹介することは難しいのじゃが、
また機会がありましたらご紹介していくのじゃ

『源氏物語』の場面を描いた作品も紹介していきたかったのじゃが、
長くなってきたので今日はここまでじゃ
わしは解説が大好きじゃから、説明しだすと止まらないのじゃ・・・

気をつけますのじゃ

次回は『源氏物語』の場面を描いた宝物について解説していくのじゃ!

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